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猫パラレルみたいなのですか。
いろいろおかしいんですが、一番最後が書きたくて始めたら経過が無茶苦茶になったんです。
どんなんでもひばつなならいいという心の広い方のみどうぞ。
瑞々しい、赤い果実。
その甘さは知っていた。だから、その小さな猫は思わず喉を鳴らしてしまう。そうでなくとも既に空腹は限界に近かった。欲しい。食べたい。素朴で強い欲求が湧き上がる。
そろりと、近づいていく。ああ、おいしそうだ。
しかし、もう少しという所で壁に遮られていた姿が見えた。真っ黒な、すらりとした猫。子猫は驚き怯えた。が、黒猫はこちらに背を向け寝ているようだ。
――すぐとってくれば、だいじょうぶ。あのねこのとは、かぎらないし。おなか、すいてるし……
怖かったが、空腹が勝った。子猫はそろりと近づくと、果実にかぶりついた。
とっても、おいしい!子猫は夢中で食らった。
果汁が舌を甘酸っぱく刺激し、甘い香りが嗅覚を満たす。本当に、おいしい!
空腹が完全に満たされはしないけれど、子猫は満足だった。幸せだった。
だから、気がつくのが遅れた。無防備すぎた。
気がつけば、いつのまにか起きた黒猫が目の前にいた。
その視線に捉えられた瞬間、身動きができなくなった。
美しい、猫。まだそれほど大きくないけれど凛としていて。漆黒のしなやかな体躯の。
だが、見蕩れることもできず子猫は立ちすくんだ。よく見かけるのに、どうして分からなかったのだろう。
その黒猫は、ここをテリトリーとし恐れられる無敵のヒバリさんだった。
怯える子猫を見つめ、黒猫は一瞬笑った。
子猫は震えた。黒猫のオーラまでなんだか黒い気がした。
「なんだ、子鼠ちゃんか。食べちゃったの?じゃあおしおきだね」
ふと、一瞬黒猫の笑みが優しいものになった気がした。子猫は思わず見蕩れ、反応が鈍って。
飛び掛ってきた黒猫に、子猫はおいしく食べられましたとさ♪
いろいろおかしいんですが、一番最後が書きたくて始めたら経過が無茶苦茶になったんです。
どんなんでもひばつなならいいという心の広い方のみどうぞ。
瑞々しい、赤い果実。
その甘さは知っていた。だから、その小さな猫は思わず喉を鳴らしてしまう。そうでなくとも既に空腹は限界に近かった。欲しい。食べたい。素朴で強い欲求が湧き上がる。
そろりと、近づいていく。ああ、おいしそうだ。
しかし、もう少しという所で壁に遮られていた姿が見えた。真っ黒な、すらりとした猫。子猫は驚き怯えた。が、黒猫はこちらに背を向け寝ているようだ。
――すぐとってくれば、だいじょうぶ。あのねこのとは、かぎらないし。おなか、すいてるし……
怖かったが、空腹が勝った。子猫はそろりと近づくと、果実にかぶりついた。
とっても、おいしい!子猫は夢中で食らった。
果汁が舌を甘酸っぱく刺激し、甘い香りが嗅覚を満たす。本当に、おいしい!
空腹が完全に満たされはしないけれど、子猫は満足だった。幸せだった。
だから、気がつくのが遅れた。無防備すぎた。
気がつけば、いつのまにか起きた黒猫が目の前にいた。
その視線に捉えられた瞬間、身動きができなくなった。
美しい、猫。まだそれほど大きくないけれど凛としていて。漆黒のしなやかな体躯の。
だが、見蕩れることもできず子猫は立ちすくんだ。よく見かけるのに、どうして分からなかったのだろう。
その黒猫は、ここをテリトリーとし恐れられる無敵のヒバリさんだった。
怯える子猫を見つめ、黒猫は一瞬笑った。
子猫は震えた。黒猫のオーラまでなんだか黒い気がした。
「なんだ、子鼠ちゃんか。食べちゃったの?じゃあおしおきだね」
ふと、一瞬黒猫の笑みが優しいものになった気がした。子猫は思わず見蕩れ、反応が鈍って。
飛び掛ってきた黒猫に、子猫はおいしく食べられましたとさ♪
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