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ダン、と重い音、傾ぐ男、紅い液体を滴らせ、倒れる鈍い音。
血染みが広がり、ピクリとも動かない体。

ゆるゆると首を巡らす。少し離れて、黒い長身の影。薄暗い中では顔など見えない。
けれど
銃口を下げ彼は何事もなかったかのように服を叩く、歩み寄り、立ち尽くす俺の頬に触れて

その手が一瞬震えた。



……嗚呼、でも違う。俺を抱きしめる腕、首筋にかかった溜め息が孕むのはただ俺が無事だったという安堵感、呟かれるのはごめん、何を謝るのヒバリさん。
最早彼の視界に屍はなく、俺を守るのに人一人の命が消えようと気にもしない、きっと。

血塗られた業を、断つと言ったのに。この人は俺のために人を殺した。
この自由な人を、俺がこの世界に引き込んでしまったのだ。束縛を嫌う彼が、俺には繋がれて。
けれど
人を殺して欲しくなんて無い、我が儘だろうと。
気まぐれに羽ばたく鳥、血塗れた翼は戻らない。世界を覆う大空、けれど彼のしなやかな翼ならばその程度飛び出していけるのに。俺が此処にいる限り、彼も留まるのだろう。



腕を彼の腰に回す。ぎゅ、と抱きしめ返して。
仲間や組織の人や、リボーンを裏切って、俺が此処を離れることは出来ないけれど。
「謝ることなんて何もありません」
自分くらい自分で守れるようになるから。
「俺とヒバリさんの、共同戦線ですよね」
誰も傷つけなく傷つかなくなるように頑張るから。
「一人で、全てを頑張らないでください」

彼の手だけが、汚れていくのは見たく、ない





ヒバリさんが人を殺してしまって、結局守ってもらってるだけなのが悔しいツナ。が書きたかった。
終わりをぐだぐだ書いて消して書いて消して結局まとまらない。
……甘々が書きたいです。
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